2010年 05月 17日
我が家の夏は、窓を閉め切り、エアコンをかけて出かけるのが日常となっています。 マットが網戸を破るので窓は開けません。 ちびすけとしまじろうを保護してからは、ウッドデッキにも出なくなりました。 窓を開けた瞬間に脱走の危険があり、猫はフェンスを軽々とくぐりぬけられるからです。 掃除をする時に窓を開ける場合はケージに入れていますし、留守番もほとんどケージに入ってもらいます。 ちびすけがお風呂場の窓際にいたり、リビングの窓に顔を押し付けていることは知っていました。 窓を開けることはないのですが、脱走当日の晩御飯は焼肉でした。 煙が充満していたので換気扇を付けて、西側の窓も細く開けてストッパーを掛けてありました。 ちびが出たリビングの出窓は、中央にフィックス窓、両側がハンドルを回して開け閉めする窓になっています。 スタイルカーテンは子猫たちに破られ、いい日向ぼっこの場所になっています。 その窓が開いていたのに気付いたのは、焼肉を終えて30分ほどした時でした。 火消しの次男が煙の充満を気にして窓を開けていたのです。 しかも、猫が出るのには十分な大きさで開けてありました。 網戸がありましたが、ちびすけは少しずつ破っておき、窓が開いたところへチャンスとばかりに逃げ出したのでした。 気付いて慌てて名前を呼んだら庭に戻ってきました。 それからは辛い週末の始まりです。 夜中まで探し回りましたが姿を見失ってしまいました。 夜中の1時半にしまじろうが出窓にいたので目を凝らすと、そこにはちびすけの姿がありました。 声を掛けて入っておいで、と言いましたが逃げました。 土曜日は朝から昼と、午後は仕事にでなければならず、夕方から夜中まで探し回りました。 ちばわんのOさんにメールを送ると、猫砂を撒いて置くことと、ご近所さんにはくまなくお知らせしておくことをアドバイスしてくださいました。 病院へ相談すると、近所にいることがほとんどなので、ご近所に知らせてくださいと同じことを言われ、獣医師会の電話番号を教えてくれました。 獣医師会は土日は留守電だったため、ネットで迷子捜索の依頼をしました。 日曜日は朝からご近所さんへのお知らせと情報提供のお願いのチラシを作り、一軒一軒回りました。 すると、午前5時にちびすけが庭を横切ったという有力情報をいただきました。 これで近くにいることがほぼ決まりましたので、自宅周辺の一角をくまなく見て回りました。 また、ちびすけとしまじろうのお母さんがよくいたHさん宅で猫さんの話を聞かせていただきました。 Sさん宅のご主人が塀に2枚のチラシを貼ってくれました。近くにいるとしたなら、通った人にも飼い猫なんだとお知らせすることができました。 畑のEさんが海岸の話をしてくれたり、畑に入ってもいいよ、と優しい言葉を掛けてくれました。 すぐそばの畑のおじさんは、レタスを2個収穫してくれました。 ご近所の方はいい方ばかりで、ありがたいと思った週末でした。 ちびすけの姿を確認したいと考えていた私はリビングで寝ていました。 朝5時に目が覚めたので外を見回ってみました。 5時に庭を横切ったという情報から、ちびの姿が見えるかもしれないと期待していたからです。 家に戻ってみると、どこからか猫の声がしました。 家から50メートルほどの猫の声のする場所に行って見ると、ちびすけがAさん宅の倉庫代わりに使われているコンテナの隙間から顔を出して威嚇されているところに遭遇したのです。 マットを連れていた為、長男を携帯で起こし、呼び出しました。 ちびすけはコンテナの奥のほうで毛繕いをしたり、名前を呼びかけても、鳥のささ身や黒缶で呼び寄せても見向きもしませんでした。 Aさんには敷地内で捜索することの許可を頂きましたが、ちびすけは追い込まれたと思ったのか移動を始めました。 出口をふさいで捕獲する作戦を立て、捕獲器も借りて設置の準備もしましたが、早退して帰って姿を確認したところ逃げられた後でした。 猫の体は思いがけないほど細い隙間を抜けられるのです。 ちびすけは外に関心が強く、まだ捕まらないぞ、との意思表示と捉えました。 それからは家で捕獲することに絞り、家の周りに、ちびの使っていた猫砂を撒きました。 家から離れなければ保護は近いと考えたからです。 また追い込まれると遠くに行ってはいけないと考え、月曜の再会を境に、声を掛けて捜し回るのをやめました。 借りた捕獲器にちびの好きなものをセットしておきましたが、何度もえさだけ食べられました。 サンルームから見ていると、黒ちゃんがきたり、チヤトラがきたり、みんな上手に食べ物だけを食べて行きます。 水曜日の夕方には、Oさんから畑の境界線のコンクリートの上にちびがいるとの情報を頂きました。 月曜日のこともあり、名前を呼ぶと逃げると判断したのでそのまま家で保護の方向で検討することにしました。 色々と工夫をしましたが、3日間に何度も失敗しており、そのまま仕掛けておくのは危険な為、夜中には撤去との作戦でしたので考え直すことにしました。 そこで、捕獲器の踏み板に問題があるのかもしれないと考え、さらにボランティアのKさんから2台お借りしました。 動作確認をしましたが、捕獲器は無理と判断。 100円ショップで強くてしなやかなひもを買い、前が大きく開くタイプの折りたたみケージをサンルームの前に設置しました。 右側のサッシは締め切りにして、紐を引くと扉が開かないようにとのシュミレーションを何度も繰り返し、夜の9時から張り込み開始。 何度か他の猫さんがきましたが、もう少しで12時、という時に、ちびすけがサンルームを覗いてきました。 ドキドキしましたが、静かに入ったところを紐を引き、保護に成功したのです。 長男を呼び、ケージごと運び込むと、始めの5分ほどは聞いた事もないような声で鳴いていました。 お外にいると野良ちゃんに戻ってしまうようです。 Hさんもそのようなことを言っていました。 捕獲器を使わずに保護したので、ちびはほどなく落ち着きを取り戻し、ケージから移すことなくそのままトイレとタオルをセットして休ませることになりました。 ちびすけは家猫に戻りました。 ですが、しまじろうはちびのいない一週間に馴れてきたようです。 迷子捜索に必要なことは、情報収集と猫がいる場所を捜索し、捕獲作戦を具体的にすることだと学びました。 ネットで迷子捜索の貴重な情報を集めたり、経験した人の捜索の数日間も役に立ちました。 家を建てて13年。 老化していた網戸の再点検や、フェンスの設置をしています。
by chibi_mat
| 2010-05-17 23:13
| にゃんず
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