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わんにゃご2001 

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2009年 04月 14日

クロちゃんのメッセージ

小さくなったクロちゃんの旅立ちに添えたお花はね、2年前に亡くなったちびへと贈っていただいたお花です。
クロちゃんのメッセージ_a0096810_1135025.jpg

一番右の花の籠、ほんとに小さな株でした。
2年経って1メートル程に広がってたくさんの花を咲かせて元気をくれます。
時が経つにつれ悲しみは癒えてきたけれど、思い出は鮮やかに蘇ります。

クロちゃんは赤ちゃんのようでした。
やせ細って横たわる姿がちびと重なって、愛しい子を失う悲しみを知っていたからこそ、reiさんに強い口調で最期の看護を促しました。
おうちの子として過ごさせてあげたかったからです。

reiさんはほんとにがんばってミルクなら嫌がらないからと、シリンジで与え続けてくれました。
クロちゃんは私が注文して火曜日に届いた酵素水でケージから出てくる力を呼び戻しました。
reiさんの喜びの報告の電話、忘れません。
クロちゃんはそうして、私達にひとときの安堵と希望を与えてくれました。

クロちゃんはかなり衰弱していて吐き気もあったし、食事を飲み込む力もありませんでした。
それでも、赤ちゃんのように舌をうまく使ってミルクを飲んでくれました。
健気なクロちゃんを何もしないで送るのに耐えられなかったのは私です。
あのときああしていたなら、、、、
体調が悪化してから何度となくreiさんは口にしていました。
もっと早く病院に連れて行ったなら、
もっと早く家に迎えていたなら、
もっともっと、、、、
クロちゃんはreiさんちの子だったよ。
近くに公園がなかったら出会っていなかったし、あのこたちがあそこで生まれなかったらNさんにも出会えませんでした。
私は何千何万回もあのときああしていたなら、と思いました。

1週間もがんばってくれたのは、私達の後悔を残さないようにとの、クロちゃんのはからいだったと思います。

クロちゃんはNさんに抱かれて、ありがとうと言っています。
私でもあそこまではできませんでしたよ、とNさんも笑顔で言っています。

ゴマちゃんも、クロちゃんの旅立ちの準備を手伝ってくれて、クロちゃんの最期を一緒に添い寝してくれて看取ってくれました。
心無い人間よりもこのこ達の方がずっとずっと情があります。

同じ星に生きる尊い命です。

ちびを失って、今までで一番の悲しい別れだったけれど、ちびすけとしまじろうをうちのこに迎えることができました。
保護する前には随分と大きな魚をおみやげにしていたものです。
クロちゃんのメッセージ_a0096810_11521693.jpg

保護する前の2ヶ月間は、事故に遭わせてはいけないと思い、私達を見て出てくるちびしまにおやつを上げて通り過ぎていました。

保護して、うちのこになってもらって、本当によかったと思います。

正直、家の一切をやっていて、ひとりでがんばり過ぎって思うこともあるけれど、守るものがあるからこそ、完全無欠でいられます。

クロちゃんは、私達にお世話をさせてくれる時間をくれたんですね。
悔いなくお別れできるようにって。

正義感いっぱいの男子だから、ゴマちゃん達を体を張って守っていたことも、悔いはないと思います。

犬も猫も、本来人が大好きです。
うちのこにと迎えてくれるのを待っています。

先住わんこのちびは、牧の原の茶畑に捨てられていました。
マットは、茨城の不適切な多頭飼育の家から ちばわんスタッフの説得により、レスキューされました。
ちびすけとしまじろうは廃車に住むホームレス(今はアパート暮らしになりました)のおじさんを頼りにしていた野良ちゃんから生まれた子でした。

静岡県では年間に1万数千頭の犬猫が処分されており、飼い主からの持込がほとんどだそうです。
うち、9割が猫です。

人が小さな命を処分する、、、、

そんな世の中であってはなりません。

by chibi_mat | 2009-04-14 11:44 | MEYの日記


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