人気ブログランキング | 話題のタグを見る

わんにゃご2001 

mey2001.exblog.jp
ブログトップ
2009年 06月 19日

海岸のちびしまと海ちゃん

午後3時。

Mさんと自転車にキャリーを乗せて海岸へと走った。

階段のところに、いつものお兄さんと自転車で水を汲みに来るホームレス風のおじさんがふたり。

私たちを見つけて、ハチとダイちゃんが駆け寄ってきた。みんな揃ってる。

ちびしまを片手で掴んだが逃がしてしまった。でも、そのあとウエットフードで呼び寄せて、息子のグローブで捕まえてキャリーに入れた。
自転車を走らせて車に乗り換え、ピピとルカーを連れて猫の病院へ。
4時からの診療だけれど、手術中とのことで、待合室で待たせてもらう。

私たちが入ってまもなく、キジ白の子猫を連れた夫婦がきた。
何でも、公園の前に住んでいて(マンション)猫のえさやりと保護活動と里親さがしをしているという。
Mさんがお世話になっている愛護グループの会員だそうで、色々と相談して今に至ったそうだ。
家には出戻りのこ2匹を入れて6匹いる。なんと、公園に”愛護動物の虐待・遺棄は犯罪です”ポスターを設置してもらうようお願いした人だった。
昨夜は一睡もできなかったが、若いのに旅行もできずに保護活動を続けている人達に出会って救われる思いだった。

目の前に助けを求めている仔がいたら助けたいと思っているうちにこうなった。

考え方もしっかりしていて、現実もよく見ている。
ちばわんのことも知っていた。

公園であれこれと言いたいことを言っていたゲートボールのおじさん達。どこの公園も一緒だそうだ。

同じ星に生きる私達。
命は尊い。そして、その思いも尊い。

到着した時には手術中でしたが、終わるとすぐに診察開始です。

先生は何度も、ケージがいっぱいでお預かりできなくて申し訳ありません。とおっしゃった。
ちびしまは暴れて診察室を飛び回り、おしっこを撒き散らしたが、皮製のグローブとバスタオルに包まれて採血をしてもらった。

残念なことに、FIV陽性。
先生はいつもこの結果を話すとき、切ない顔をされる。
血液検査の結果、白血球の数が23000なので、感染症だし、避妊の手術は抗生剤で治療をしてからにした方がいいということになった。
手術は予約が7月18日までいっぱいで、ちびしまはメスなので緊急手術扱いにしても7月3日。抗生剤は14日分出してもらえた。また、Mさんが通ってくれることになった。
自分が始めた場所だからといっても、よくやっている。
本当に優しい人だ。

野良猫の避妊についても、血液検査をしないで行うのは避けたほうがいいと言い切った。命を扱うものですから、危険なことは避けたいと。11年間、一頭も手術で亡くなった仔はいないそうだ。
申し訳なさそうに、また捕獲できますか?と。
日が暮れてから車でちびしまを海岸に戻してあげた。
ごはんも食べないでいつものように姿を消した。

ちびしまを迎えに行く時に、墓地のところにきじとらが見えた。

海ちゃんだった。

Mさんがカリカリとお水を置いてあげると、帰りには食べてあり、缶詰をお皿に入れてあげたらおいしそうに食べていた。
海岸のちびしまと海ちゃん_a0096810_21183249.jpg


海ちゃん、子供達は元気だよ。
すりすりと人恋しいようだが、1キロほど離れたこの場所まで、だれかに連れられてきたのだろうか。

Nさんがえさやりをしていた場所には、ちい坊の姿が。
まぐろの缶詰を半分取っておいて、お皿に入れてあげると、警戒しながらも食べていた。

仲間に入れない子だから、苛められていないか気をつけてやってね。
優しい声が聞こえるみたい。

おじさんのところまで、道路を渡って通っているようだ。

それにしても、可哀想な子が途方もなく多い。
日本で殺処分されている犬猫は50万頭。

「仕方ない」なんていう言葉は通用しません。
人間の都合で犬猫を殺傷することを、正当化することは誰にもできません。
毎年約50万頭の犬猫が行政施設にもちこまれ(または捕獲され)、殺されますが、この膨大な数は、0にできるのです。ただし、その「ペットショップ・ブリーダー」といった供給源をたたない限り実現は不可能と思われます。動物の売買と動物殺処分ゼロは残念ながら共存はできません。
*人間が営利目的や虚栄心から、繁殖させてはなりません。また、動物をお金で買わないでください。
*犬猫を飼いたい人は行き場を失った動物を養子に迎えてください。
(殺処分を0にするためにより転載)

一頭だけでは助けを求めている仔を減らすことはなかなか難しいですが、多頭飼育は楽しいし、犬猫も情緒が安定してお奨めです。猫の姉妹はいかがですか?

by chibi_mat | 2009-06-19 21:24 | にゃんず


<< 猫の詐欺      不憫でならない >>