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わんにゃご2001 

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2009年 08月 12日

保護猫の明暗

昨日、静岡で起きた地震につきまして、皆様にはご心配をおかけいたしましたが、MEY家のわんにゃごも人間も自宅も無事で、全員元気です。

気にかけていただきましたこと、感謝の気持ちでいっぱいです。
ありがとうございました。

今日は、Mさんと海岸へ行ってきました。

仕事中、上司から6時間の希望とのことだったが全員4時間になるかもしれない、と言われ、主張はしましたが、どうなることやら。
組織的に、本部職員を減らしたい意向はわからなくもないが、本部の受付がパートひとりきり、或いは空席になる時間もある、というのは如何なものだろうか。
結論がでたところで、検討させていただきます、と返事しておいた。
私としては、もっと仕事の時間を充実させたいと思っており、犬猫を養っていく以上、働きたいとの意思表示は必要と考えてのことだ。
他のパートさんは、長い時間働きたくないと考えているようだし、スキルアップのためにも、ただの受付嬢では終わらせない。電話応対にしても、さらなるスキルアップを目指している。
まあ、いい。上の結論がでたら、そのとき意思表示をするつもりである。

海岸へ行くと、猫達のごはんを盗み食いしているというホームレスの人がいた。
ボクサーのお兄さんも同じ事を言っていたし、Mさんも色んな人から同じ事を聞いたと言う。

情けないじゃないか。
廃車のおじさんには、人間の尊厳を感じたし、彼の人としての誇りを傷つけてはいけないといつも思いながら接してきた。
おじさんの姿も見えないけれど、元気にやっているのだろうか。
社会の一員として市民権を得られたことは本当によかった。
おじさんが食べるものも食べずに、自分を頼ってきた猫さんたちに優しく接していたからの、今だと思う。

ところが、このところ出あった海岸に現れるおじさんたちは、挨拶もしてくれないし、私たちを見ると、すごすごといなくなってしまうのである。

私たちを見つけて走ってきた猫たちに、少し手前の場所でご飯を上げた。
食べ終えるのを見届けて、ごはんを一つの容器に移し、帰ってきました。

途中、トリトンたちの兄弟で、キジトラの子を保護して飼っているというおじさんに会った。

おじさん、子猫は元気?と訊くと、

死んでしまった。

え?!

どういうことですか?

追いかけてくるから紐で繋いでおいたら、自分で紐を絡ませて死んでいた。と言う。


Mさんと私、絶句。。。


今でもなまりのような重い気持ちがこころを占めている。

トリトンとルカーに、

君たちの兄弟のキジちゃん、死んじゃったってよ。

話しかけていたら、泣けてきた。

トリトンとピピとルカーは、出会った時から3兄妹だった。
保護猫の明暗_a0096810_215760.jpg


お母さんの海ちゃんもおうちが見つかり、幸せになった。

私たちが保護する前に、風邪を引いていたところをおじさんが保護したと言っていた。
一ヶ月前に一度だけ、元気な姿を見つけて、この子達にもう一匹のオスの兄弟がいたことを知った。

あのときから、明暗を分けたね、ってMさんと心を痛めてはいたけれど、こんなに早く死んでしまうなんて。。。

無理にでもおじさんを説得すべきだったのか。あれから随分考えてはいた。

死んだって。砂浜に埋めたって、、、、おじさん、あっさり言うんだね。

この頃、私達に言葉少ないと思っていたら、まさか。


この子達、ますます人を選ばないとしあわせにはなれないと思ったわ。

もう我が家でお世話をしてもいいと思っているから、よほどの決意と愛情を持った希望者が現れない限り、渡せないと思いました。

この子達は贅沢は言いません。多くを望んではいないと思います。
ただ、愛されたいだけだし、人を愛してやまないのです。

保護されるに至るまでには、それぞれの事情があったと思う。
でも、それが人の身勝手な事情なら、そういうことを許す社会であってはならないと思います。

脱走防止はきちんとしていただきたいし、ねこに散歩は必要ありません。
リスクを考えれば、適切な予防とケアは必要です。
獣医さん選びは慎重に行ってください。できれば、こちらの質問に丁寧に答えてくださる信頼できる先生をかかりつけの獣医さんにしてください。
ねこにリードやハーネスは不適切です。
せっかく予防をしていても、家の外に出たら危険がいっぱいだということを忘れずにいてください。
リスクより予防策の方がはるかに有効です。

我が家には犬もいますし、施錠を忘れる馬鹿息子がふたりいます。

ケージが必要か、と訊かれれば、あった方がいざというときに役に立つし、安全だと思います、と答えます。
キャリーはハードタイプで移動中にアクシデントが起きないようにきちんとロックを確認してください。
動物病院の前で、犬猫がいなくなった、ということは稀なことではありません。
これ位ではなく、これでも大丈夫か?位の気持ちで再点検してください。

犬のカラーは、緩いと抜けてしまいます。
カラーとハーネスなど、常に安全に散歩ができる状態かを確認してから外にでましょう。

脱走防止は、何重にもしてください。

静岡市ではマイクロチップを入れることで、市から避妊去勢の助成金がおりる制度があります。
不幸な犬猫を減らすためにも、避妊去勢へのご理解をお願いします。
獣医師会に入っている信頼ある獣医さんに手術をしていただきましょう。
マイクロチップは、迷子になったときにも、昨日のような災害時にも、迷子を捜すデータとして、かなり有効です。
マットは、去勢手術済みでちばわんから迎え入れた子です。一年前に、マイクロチップを入れていただきました。4000円弱の費用で済みました。
迷子札は二つ付けています。カラーにリードは装着しません。オーダーしたハーネスで常に安全なものを付けて散歩に出かけます。
小さな命と関わる、ということは、責任あることです。

しあわせにするのも
不幸にするのも
保護できるのも
放棄するのも
人だけにしかできません。

私は、胸を張って生きていたいし、虹の橋で待つ今までに関わったわんにゃんのためにも、精一杯人生を全うしたいと思います。

みんな、いつもそばにいてくれてありがとう。
これからも見ていてね。

子猫だろうと、成猫だろうと、多頭飼育出身だろうと、捨てられようと、病気のあるなしに関わらず、

みんな愛しい命だよ。

みんな大好きだよ。

保護猫の明暗_a0096810_2174242.jpg


おそらく日本一不細工なすみれ。
でも、我が家の息子達は、
いちばん人懐っこいから、今では大好きだ♪
と言ってくれます。
施錠を忘れることは許しがたいが、その優しさは母の教えそのもので、嬉しい限り。

by chibi_mat | 2009-08-12 21:07 | MEYの日記


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